解決策に反対や推進をするとき、対立・衝突を小さくしようとしていますか?

 社会的課題の解決策を決めるとき、地域に対立や衝突を生じさせることがあります。つい法的見地から解決しようとしてしまい、ますます「対立」という構図が際立つこともあります。相手を理解するには労力が要るので、目先の易き道を選んでしまうのも、自然な事のように思います。

 しかし、少し長い目で見たらどうでしょうか。同じ人間とは言っても、目指すところ/手段/立場が違います。相手を理解できず、信頼できないことは、衝突の可能性をいっそう高めます。それぞれの負う労力や精神的負担の悪循環は、社会的損失ではないでしょうか。

進行中のトラブル

 よく誤解されますが、「合意形成」とは合意した状態ではなく、合意しようとする行為です。既にトラブルとなっている状態にある方が、「無理」と諦めて合意形成行為をやめると、衝突が悪化していく可能性が高まります。

 諦めると課題も見えなくなりますので、次も同じ轍を踏んでしまったり、過剰な回避行動が必要となります。研究分野の知見も活かして、悪化の回避や、できる限りの改善をしていきましょう。

「反対しても全然聞く耳を持ってもらえない!」

 事案の多くは、「法的に」問題の無い手順で進められます。法廷闘争や住民投票には、コミュニティへのダメージという副作用が生じます。また、心理的/感情的な意見を、相手(組織)が理解して受け止める(ことができる)可能性は高くありません。こうした状況から、成果(改善や譲歩や撤回)を諦めた不満発散の「反対活動」に陥っていませんか?

「どうしても推進しなくてはならない(~_~;)」

 リスクやデメリットといった実質的な事だけでなく、心理やプロセスの要素が住民意識に影響しています。不適切な「説明会」による失敗を回避し、事業の円滑な遂行を支える相互コミュニケーションを図りましょう。

 多くの住民は、もともと対立を望んでいる訳ではありません。少なくとも案件に携わる人には、無用な衝突を回避する意識と術を押さえておいて欲しいです。



何か助けてくれるの?

★ついつい想像で決めつけがちな、相手(組織)の社会的/経済的環境を理解して、個々の立場/論理/人間性を理解する方法を、一緒に考えます。

★ついつい検討を忘れがちな、「相手の環境を変える」「採用検討されうる主張や提案」「許容度を高める」といった、衝突や対立以外の成果獲得方法を、一緒に考えます。

 

個別事案に関するご相談は、対面の意見交換や、部署や小組織での勉強会など、役に立てる形式で対応します。できるだけ現場の情報を踏まえたいので、特段の支障が無ければ、現場付近での相談がおすすめです。互いに譲歩可能な落としどころの検討や実現策を支援し、時間や労力の損失抑止、様々な「しくじり」の回避という価値を提供します。

 

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